ソーティングレポート(ソーティング・メモ)について
AGLにおける、ソーティングレポート(ソーティング・メモ)とは?
ソーティングレポート(ソーティング・メモ)を発行するにあたっては、ダイヤモンド・グレーディング・レポート(鑑定書)と同じ検査をし、同じルールを準用致します。ソーティングレポート(ソーティング・メモ)は、ダイヤモンド・グレーディング・レポートと同様とされますが、発行目的は業者間の取引に特化したものです。発行社の名称を省略形で表記することを可とし、当AGL会員の表示・発行者の所在地や電話番号・規約・測定に使用した機器名等の記載は任意としています。
ダイヤモンド・グレーディングの変更点について
AGLの40年を超える歴史の間には、グレーディングにも大きな変更がありました。
一般社団法人宝石鑑別団体協議会(AGL)は、ダイヤモンドをグレーディング(鑑定)する場合、現在GIAグレーディングシステムに準拠しております。しかしながら1981年(昭和56年)にAGLが発足した当時は、グレーディングシステム・用語等は統一されておりませんでした。長い間には、新しいルールやシステムの変更等が多々ありました。ダイヤモンド委員会は、それらの変更点を時系列に列挙し、特に大きな変更点を下記に掲載いたします。
1994年6月 AGLカット総合評価の開始
1996年9月 認定番号の記載
1996年10月 レーザードリルホールのコメントの義務化
1999年7月 『自動測定器使用』を記載
2000年4月 ファンシーカラーの新グレード用語の追加
2002年10月 グレーディングレポート、鑑別書に発行日を記載
2004年1月 色の起源(カラーオリジン)を記載(ファンシーカラー)
2004年9月 色の起源(カラーオリジン)を記載(無色)
2006年4月 GIAシステムによるカットグレード開始
AGL基準によるレポート移行はルース3カ月、枠付き1年の猶予
ソーティングレポート(ソーティング・メモ)詳細
ソーティング記載項目 (2022-10-01 ・ 84KB) |
<合成ダイヤモンドを正しく理解していただくために>
合成ダイヤモンドとは?
用語について ・・・ Q & A (344KB) 合成ダイヤモンドに関するAGLの見解です。
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コメント変更のお知らせ
処理されたダイヤモンドの色の起源とコメントを変更します!
<コメント変更のお知らせ> (90KB) 近年、天然ダイヤモンドに対し複数の処理がなされていることが報告されています。複数の処理の検出が困難な場合があるため、人為的照射ダイヤモンド・高温高圧(HPHT)プロセス ダイヤモンド・及びその両方の処理がされているダイヤモンドの「色の起源」と「コメント」を平成30年2月1日より、変更し統一することにいたします。 |
ダイヤモンド・レポートへの記載項目の追加と略称名について!
ダイヤモンド・レポートとは?
ダイヤモンド・レポートで使用できる略称名 (82KB) あらかじめグレード結果が得られている複数個のダイヤモンド及び製品に対して、基本的記載表示第三条に定める事項※に加え、個々のダイヤモンドについて以下の記載項目を満たしたものが「ダイヤモンド・レポート」として発行されています。
追加項目(2016年3月1日実施)
任意項目(2016年3月1日実施)
※参考ー記載表示規定による事項とは、レポート番号、発行社名、所在地及び電話番号、鑑別 グレーディング規約、一般社団法人宝石鑑別団体協議会会員の表示、発行日をいう。 |
枠付き小粒ダイヤモンドの鑑別について
検査が制限され、判定ができない枠付き小粒ダイヤモンドへのコメントです。
AGLでは現在、天然・合成・処理ダイヤモンドについての鑑別方法は確立されており、それらの鑑別は可能です。
但し、製品の状態及びダイヤモンドの大きさ等によっては,検査が制限される場合もあります。
AGLでは、特に検査が制限される枠付き小粒ダイヤモンドに対する検査条件を設定し、その検査条件下で判定できないダイヤモンドについては以下のように表記します。
☆ 無色ダイヤモンドの場合
鑑別結果 ダイヤモンド*
開示コメント *枠付き及び小粒石の為、天然・合成の判定不能
☆ カラーダイヤモンドの場合
鑑別結果 ダイヤモンド*
開示コメント *枠付き及び小粒石の為、天然・合成・処理の判定不能
☆脇石の結果記載については、備考等で開示が行われる都合上、以下の短縮した表記も行われます。
無色ダイヤモンドの場合
ダイヤモンド(天然・合成の判定不能)
カラーダイヤモンドの場合
ダイヤモンド(天然・合成・処理の判定不能)
☆検査により天然と判定できたダイヤモンドは、従来の表記(下記参照)となります。
鉱物名 天然ダイヤモンド
宝石名 ダイヤモンド
詳細につきましては、AGL事務局又はAGL会員にお尋ね下さい。
天然ダイヤモンドだけを、グレーディングしています!
AGL会員は、“天然ダイヤモンド”のみに「グレーディング・レポート」(鑑定書)を発行し、
合成ダイヤモンドはグレーディングを行わない「鑑別書」で対応しています。
合成技術の進歩に伴い、小サイズの合成ダイヤモンドも天然ダイヤモンド市場へ混在する懸念が一部に心配されていますが、鑑別技術が発達している現在、天然・合成及び処理についての鑑別方法は確立されており、その識別は可能です。但し、製品の状態及びダイヤモンドの大きさによっては、検査が制限される場合もありますので、鑑別ご依頼の際にご相談下さい。
※合成ダイヤモンドは、天然ダイヤモンドと同一の成分、結晶構造、光学的及び物理的特性を有しますが、人工的な生産物です。
準拠とは?
AGL会員が発行するダイヤモンド・グレーディング・レポートには、「GIAグレーディングシステムに準拠する」という一文が必ず記載されています。この準拠の意味について、ご説明を致します。
準拠とは、GIA ダイヤモンド グレーディング ラボ マニュアルに記載されている用語および検査方法を指すものです。
GIAの検査と同一の結果が導かれる事を原則としますが、一部に官能検査を採用し、又精密機械による誤差により、GIAの検査結果との間に若干の差異が生じる場合もあります。
ダイヤモンド・マスターストーン(カラー)認定制度について
JJA/AGL認定マスターストーンの更新が行われました
認定制度とH26年認定番号一覧 (2017-04-06 ・ 155KB) ダイヤモンドのカラー・グレードの基となる「JJA/AGL認定マスターストーン・セット」は、独立した委員会組織による厳正な制度下で、点検・管理・運用されています。2017年は3年に一度の認定番号更新年ですので、チェック部会による点検を受け、認定が更新されました。 |